空色
第六章*別れ
『…よし!服はこんな感じでいいかな』

私は部屋の鏡の前で服全体をチェックする。

『じゃあ行って来ます』

今日は佑久と初デートの日。昨日の帰り道に約束した。

行き先は遊園地。翔と綾も行く約束してたっけ…もしかしたら今頃…

『…いけないいけない。明るくしないと!』

そう言うと私は待ち合わせ場所の駅に向かった。

『あ!佑久ーお待たせ』

『大丈夫。俺も今来た所だから』

佑久がニコッと笑うと私に手を向けた。

『じゃあ行こう!…デートの時は手を繋ぐものだよね』

照れながら言う。なんだか断れなくなった。

『うん…』

私はそう言うと佑久の手を優しく掴んだ。

電車に乗ってる時には佑久と「遊園地に着いたら最初に何乗る」?とか、いろいろ話した。



『学生2枚で』

フリーパスを買い、私達は地図を見た。

『まず最初はジェットコースターだね☆』

私は佑久の手をさっきより強く握りしめてジェットコースター乗り場に向かった。


『……きゃあー!!!』

『……………』


『楽しかったねー♪次は何にしよっか?』

『アミ…元気だね〜。まぁアミが楽しそうならいいけど…』

その後もたくさん遊んだ。絶叫系はクリアしたよ。

『もう6時かぁー…』

『ねぇアミ。最後に観覧車乗らない?』

『観覧車…?…うん。いいよ』

『よかった…じゃあ行こっか』

私達は観覧車に乗り場に向かった。


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