ツンデレなお姫様!?

今まで、友達なんて、無縁だった私。
剣道にしか、興味がなくて、
恋愛にもまったく興味がなかった。
せっかく話しかけてくれたのに、
愛想の全くない私は返事ができなくて、
クラスで完全に浮いた存在だった。
なのに、今こうして、友達ができた。
うれしくて、うれしくて、
涙が出そうになった。
「ありがとう、紗和・・・。」
そうして、私の1日は終わっていったのであった。


「おっはよー!光姫っ!!」
「あっ、紗和かぁ。おはよう。」
こうして、朝あいさつなんてされたことのない
私はまた感動。
「なんか、不思議だなー、いつもみてた、光姫がこんなにも近くに居るなんて・・・。」
紗和がサラッといった言葉が引っかかった。
「え?私をみてた?紗和が?」
「だって、光姫っていつも1人で居るでしょ?だから、1人がスキなのかなぁ、って。それに、剣道部だし、強いって聞いて、なんてカッコいい女の子なんだろうって。私もあぁなれたらって考えてた!だから、光姫とお友達になれて、すっごいうれしいよ!」
意外・・・。
紗和はもっと教室の真ん中で騒いでるようなグループなのかなって、
思ってたけど、そんなコトはなくて。
私のコトをそんな風にみてくれてたなんて・・・。
今まで、カッコいいなんて言われたことがなかった。
剣道、強いとか、そんなコトくらいで。
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