屍都市
やがて。

一人、また一人。

バリケードの上に立つ自衛隊員達が、孤軍奮闘する心花に向き直る。

彼らは誰に言われるでもなく、心花に敬礼を送っていた。

誰よりもこの美原市を、この街の市民を愛する少女。

その勇猛果敢な戦いぶりに敬意を表し、彼女を一人前の『戦士』と認め。

彼らは最上級の扱いを以って見届けたのだ。

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