オール・アバウトなっちゃん
「ちょっと待てよ。俺は、お前に必要なんだろ?なら何で俺に話さない…俺は、そんなに頼りないってのか?」

随分苛立っているみたいだが…

「残念ながら…人には出来る事と出来ぬ事がある。出来ぬ事に無理して首を突っ込めば必ずケガをする。いやケガで済めばいいが最悪の場合…特にお前の場合は心配だ」

こんな事を言えば余計に心配するかも知れぬな…

「んじゃあ…お前なら大丈夫ってのか?お前ってそもそも何者なんだ?」

やっぱりそう来たか…

「言っただろう?川は私を裏切らぬと…」

そうこうしているうちに3時に予約した客を乗せたバスが山道を登って来るのが目に入った。
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