とある堕天使のモノガタリ
~INTROITUS~
axelに着いたのは開店直後だった。
店内はまだそれ程人は多くなかった。
カウンターにはすでに虎太郎が座っており、俺に気付いて手を軽く上げた。
「そっちはどーだった?」
「あちこちのチームが拡大してる。
内部抗争と言うよりも、チーム同士の抗争が激しくなってる。
まるで戦国時代みたいだよ…」
「昴がsevenは負けないと豪語する理由はやはり“サルガタナス”がいるからじゃないか?」
「“守護神”はサルガタナスって訳か…
なにが神だ…冒涜もいい加減にしろってんだ!」
あからさまに怒りを露わにする虎太郎も珍しい。
「虎太郎…ロレイがどこに居るか探れるか?
…向こうより先に動くぞ。
こっちから潰しに行ってやる。」
俺の言葉にニヤリと笑うと「御意」と言った。
「もしかしたら今回は召還者はすでにやられたかもしれない…」
「…ん。召還した悪魔がロレイだとしたら強すぎる。
だけど、そこから探れるか…」
俺は黙って頷いた。
虎太郎はゆっくり立ち上がると「では」と言って店を後にした。
それを見届けてからカウンターに入った。