誰よりも愛してくれなきゃ××


ギィッと軋むドアを押して静かな空間を抜ければ、苛立ち混じりに改札を通っていく人々


そんな中、1人ノロノロと階段のはしっこを降りていく




「…………」



あの日、隣の部屋に奏斗は居なかった



それでも、会いたくて会いたくて。

探し歩いた




やっと見つけた横顔は、



『かな…っ』



─… 奏斗1人じゃなかったの




< 104 / 388 >

この作品をシェア

pagetop