マリア教会
「夏季はあなたを救いたかったんです。誰も救おうとしなかったあなたを、ただ一人夏季だけは、掟を破ってでも救いたかったんでしょう」
「今回の事は私が言い出した事…罪なら私が背負う」
これ以上罪が重なっても大したことない。けど、夏季には未来がある。私のせいで夏季の未来を絶望へと変えたくない。
夏季の優しさは嬉しかったが、罪を背負うというものは生易しいもんじゃない。最後くらい私に救わせて。
レイラの必死な願いに、マリアは首を振った。
「いいえ」
「マリア!」
マリアはレイラの叫び声に耳も貸さず、窓の側へと向かう。そして振り返りこう言った。
「今回の罪、私が背負います」
「……」
何を言ってるの?マリア教会のトップが…。
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