恋ノ花

うう・・・友香ありがとう!

心で叫びながら再び走る


「高松くんっ!」


勢いあまり、教室に着いたとたん
大きな声が出てしまった


教室には何故か高松くん一人だけ


「クスクス・・」


ふと机に座っていた高松くんが笑いだした


へ?・・・・あ!


私は慌てて、持ち歩きの手鏡を見た


「最悪・・・」


ふわふわに仕立てた髪は
走った風圧のせいで見事に崩れボサボサ
ほっぺも赤く染まっている


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