禁断の恋はじめます
駐車場に向かっていたら
トイレに行きたくなった。


「パパ トイレに寄ってくるから…」


イスをパパに渡して
私はトイレに向かって走った。


「妹ちゃん~」

と声がした。


驚いて振り向くと
10番がニッコリ笑って立っていた。


 啓吾の先輩


「こんにちわ~」

私は頭を下げた。


「おっきくなったよね~」


「え?どうして
知ってるんですか?」


「よく応援に来てたから
啓吾の熱烈サポーターでしょ?」


  熱烈って……


時が時だけに
反応してしまう……。


「俺は、二年の
島田 勇樹 よろしく。」



「朱奈です。」


真っ黒い顔に白い歯がキレイだった。


「ケイタイ貸して~」



「え!?」突然のことで
驚いていると


私の持っていたケイタイを
とりあげて


「完了~~~」って笑った。



「アドレス交換したから
メル友からよろしくぅ~」


爽やかな笑顔でそう言った。

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