禁断の恋はじめます
「見にくんなって言っただろ?」


啓吾が挨拶に来た時
むくれた顔で言った。


「さすが啓吾~~」

ママが啓吾の頭をナゼナゼして
私もいつものくせで


「エライエライ~」


私も啓吾の頭を撫ぜた。



「やめろよ~」


啓吾が身をよじった。



私はその手を静かに握って
啓吾が背中を向けた時
手を開いて
キスをした。



 大好きだよ…やっぱ…



小さくなる後姿に
胸がときめく………



啓吾と一緒にいたい



秀才学校に…私は絶対
入学してやる……。



啓吾に知られなかったら
一人で抱えられるなら……
もっともっと好きになってもいい?



眩しい啓吾


どうして私は妹なんだろう


思わず両親を恨んでしまった。
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