禁断の恋はじめます
偽りへの報復
勇樹の指が私のボタンにかかった時だった。


ガッシャ~~ン


ガラスの割れる音に私たちは
耳をすませた。



「いい加減にしてよ!!いつまでもそんなんだから
経営者としてもバカにされるのよ!!」

甲高い女の人の声


「もう…解放してくれ。
俺はもう…そんな肩書もいらないから……」

男の人の声



勇樹が静かに立ち上がった。



「どういう意味よ。」




「別れてくれ……。
俺を自由にしてくれよ……。」



私は身支度を整えてソファーに座りなおした。


勇樹の背中はピクリとも動かない。



「離婚したいってこと?」


もう一度ガラスの割れる音がした。
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