禁断の恋はじめます
「血液検査の結果は一時間後には
出てると思いますから
その時内科外来の受付に
声をかけてください。」


「一時間後?」


「ちょうど点滴して終わって
少し待ったら…くらいな時間。
もう一回診察室に入って会計して
それから薬ですね。」


「時間かかるな。」




外来の看護師が入ってきた。

「さすがね。どうもありがとうね。」


「はい。あ…あの…よろしく
お願いします。」私がゴモゴモしてると


「え?」看護師が聞き直した。


「兄なんです。
何かあったらすぐに連絡ください。」
思わずそう言った。


誰かに見ててもらわないと
啓吾がどこかに行ってしまう気がして
不安になった。


「な…おまえ何言ってんだよ。」


啓吾が体を起こした。
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