禁断の恋はじめます
うらはら
グランドについて
彼女を探した。


まだ来てない……



啓吾が一緒に練習してるのは
勇樹だった。


目のやり場に困る。


やっぱり追うのは啓吾だから…


小さい頃から
啓吾を見つけるのが
メッチャ早かった。


どんな遠くからでも
啓吾を見つけられた。




勇樹が視界に入った。


ハッとして私は
小さく手を振った。


勇樹もニッコリ微笑んだ。



 ゴメンネ…
 勇樹の応援するって約束した


慌てて視線の先を修正した。



啓吾の応援は彼女の仕事だもんね…



キックオフと同時に

啓吾の彼女と思われる
女の子が私の横に立った。


短パンから
きれいな脚


いい匂いがした。


長い少し日があたると
薄茶の髪の毛を
風でなびかして試合を見ている。


隣に立たれたら
誰が見ても
彼女に目を奪われるだろう。


 お願い隣に立たないで…


切なくなるから……
< 50 / 443 >

この作品をシェア

pagetop