秋葉原パラダイス

秋葉原のお姫様なんて
そうとう遠い存在なのだ
確かに自由にはなれる。
でも飽きてきてしまった。
地元に帰れば
オタクはいらない・・・

帰れる訳がないだろうっ。

とらのあなについた。

「新作の同人誌・・・
 今月ピンチなんだよ~」

最近、あゆの心は
腐なのだ。
新作があればすぐ買う。
いいや、買っちゃえ。

あゆは最近、秋葉原に
飽きていた。
お金がかかるだけと
思っていた。
自分が自由になるには
お金がかかるし
メイドさんの仕事だって
思ったよりも
疲れてしまう。

あーあ、秋葉原で
一人で遊ぶのも
つまんないし
オフ会にでも
出てみようかなあ。
あゆは家に帰って
PCで調べてみる事にした。
オフ会で何かがかわるなら
変わってみろ。

カチャカチャ、カチャッ

【秋葉原に飽きてない?】

この一言で私は
吸い寄せられるように
オフ会へ入った。

約束の日。
今日はカフェの
シフトまでわざわざ変えたのだ。

「ここか~・・・」
ウィーン

「もしかして、あゆさん?」

「はい・・・。」

この人がめるさんかな。。。

「私はめるです~
 このオフ会を
 実施しましたぁ~
 あれっ?もしかして
 秋葉原に飽きてます?」

何この人。
嫌なテンション・・・

「飽きてます。
 とりあえず
 席につきましょう。」

「ああっ、これは失敬」

その席はみるからに
暗かった。
< 2 / 6 >

この作品をシェア

pagetop