弱く儚いモノ達へ
笑顔の裏の苦しみ
   







今にでも降りそうな曇り空。
岩陰に身を隠すようにしゃがみこむ章大。
激しい息遣い。
真っ青に染まる顔。
胸をおさえ必死で息をする。


「…ハァ…ハァハァハァ…。」
   

痛みで歪む顔。





「…で…電池切れ…かな?」
   



引きつる笑い。





「…お願いや…。もう…少しだけ…。もう少しだけ…。」
   



手に握られた薬袋から薬を取り出すと口の中へとほうりこむ。




「…僕に…時間を…。」
   



目を閉じ大きく息をする章大。








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