弱く儚いモノ達へ
激しく振り続ける雨。
風が少し肌寒い。
ずぶ濡れになりながら歩く信五と章大。
「どうしてん?」
頭から被された上着。
信五に支えられながらおぼつかない足取りの章大にかけよる忠義。
「章大に何か温かいものを。」
章大を火の傍に座らせる。
「これ。」
亮が二人にバスタオルを差し出す。
「悪い。」
バスタオルを受け取ると章大の肩へとかける。
「いったい…。」
問いかけようとするすばるの腕を引っ張ると首を横にふる裕。
「やけど。」
心配そうに章大へ向けられる視線。
「今はそっとしておこうや。」
力強い裕の声。