CHATEAU LATOUR
二人
アパートに着いて凪が玄関のドアの鍵を開け、彩音を先に入れる。


凪も玄関に入って、念入りに鍵とドアチェーンを付ける。


靴を脱いで部屋に入ると、彩音がソファーに座って俯いていた。


「彩音?大丈夫か?」


凪は鞄を床に捨てるように置いて、彩音の前にしゃがむ。


彩音は、ハッと目を見開いて「あ…ごめん…なんでもない」とだけ言った。


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