CHATEAU LATOUR
アパートに着くと、車から降りて足早に部屋へ向かう。


ドアを開けて、ただいまも言わずに部屋に入る。


中は真っ暗だった。


…が。



「彩音…?」



寝室の方から微かに彩音の声が聞こえる。



寝室のドアを開けると、部屋の中は薄暗く、彩音はぺたりと床に座り込んで泣いていた。



「彩音…!」


ぽろぽろと涙を流す彩音の前に崩れるように座り、彩音を両腕で包む。


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