好きって 分かった瞬間。

好きなんだ。

『翔くんじゃん。』奈那子が言った。

翔くんは去年、小学校卒業した、あたしの1つ年上。中1だ。
『あかり、久しぶりやな。』
その言葉に あたしの胸が どきんって動いてる。 なんで?
なんで動いてるの?

『あかり?』翔くんの言葉にびっくりしてしまった。
『あかりなんか変。』翔くんが笑いながら言った。
『えっ、あっ、ごめん。』あたしのその言葉に翔くんは また笑った。

ていうか 今もどきんって 動いてるんだけど。
『餅巻きあるから行こ。』翔くんがそう、言ったから、
奈那子と一緒に餅巻きの会場に行った。

そこから 翔くんとは 離れてしまった。
『奈那子、なんかさぁー。さっき、胸がどきんってなったんだけど、あれ何かしってる?』
『あれじゃね。恋だよ。恋。』『恋!?ありえないって』
『何、あかり誰に恋しちゃったの?』『だからしてないって!...多分』

あぁ。奈那子に言われてわかった。絶対 あたし恋した。 翔くんを好きになっちゃったんだ。
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