気付いてよ
第六章 Side:T

俺は君を

どれだけ傷つけたら気が済むのだろう

散々君を追い詰めた後に

自分の気持ちに気が付くなんて

もう少しマシな展開は無かったんだろうか

いくら悔やんだって

今更でしかなくて

悪いのは誰でもなくて俺自身で

それでもこの想いは諦めきれそうになくて

女々しいと言われようが

未練がましいと言われようが

そんなのはどうでもいい

だから

俺の気持ちなんか一生

伝わらなくてもいいから

もう一度俺に笑いかけて欲しい

図々しいけれど

本当にバカなんだけれど

今も

本当は昔からずっと

俺は君が大好きなんだ
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