気付いてよ
でも、今までの話と私が昨日の夜何してたかなんてなんの関係があるんだろう?
まぁ、いっか。
「昨日の夜はこばと私で真那の家に言ってたんだよ。」
普通に答えた私にあからさまに機嫌を悪くした声が返ってきた。
「俺昨日行ったんですけどー。いてくんなきゃダメでしょーが。しかも、こばって小林だろ?大丈夫なのかよ。」
こばのどこが大丈夫じゃないんだろう。
ってゆか、今みたいなことあんたにだけは言われたくないし。
「なんでそんなこと言われなきゃいけない訳?言う相手が違うでしょ。自分はいつも勝手に女の子と遊んでるくせに。じゃあね。」
なんで朋の都合に合わせて私も遊ばなくちゃいけないの?
しかも、こばはただの友達だし。
私が好きなのは本当に不本意だけど、朋なのに。
朋は何にも分かってない。
私は朋にとって恋人でもなんでもないんだから。
さっきみたいなのは言う相手が違う。
腹が立った私は、そのまま私を呼び止めた朋を無視して乱暴にドアを開けて家の中に入った。