花には水を
スカートに付いた雪を払いながら、小さくため息をついた。
「あの、大丈夫ッスか?」
・・・?
声のした方向に顔を向ける。
そこには、人影。
あー・・ぶつかってきた人・・・?
「平気です」
コンタクト、落としたけど。
ボヤけてなんも見えないなぁ・・どうしよう帰り。
一人腕を組悩んでいると、またさっきと同じ方向から同じ声。
「あの、本当に大丈夫ッスか?」
どうしよう。
コンタクト無くしたし・・・探してもらうって言ってもねー・・。