花には水を

それと同時に、また変な感覚に陥る。




寂しい・・・悲しい。






もっと見て、私を捉えていて・・・。







独占欲・・。




「・・・だけど、もう俺には関わるとか関わらないとかどうでもいい。ただ一緒にいたいんだ・・。例え先輩に嫌われても、先輩の目に俺が映らなくても・・一緒にいてぇーって思ったんだ。」






離れた瞳がまた戻る。




嬉しい気持ちと、一緒にまた捕らわれたように体が硬直する。







「・・ねぇ先輩、分かってくれた？」









俺の気持ち。




最後にそういって、にっと笑った木立連。




その笑顔が見たことのないぐらい素直な笑顔で、きゅっと心臓が縮まる。