花には水を
「兄貴に向かって気持ち悪いとはなんだ、たく」
だって女喋りとか気持ち悪いじゃん。
誰だって、そう言うよ。
「はいはい、で今日はなんでカレー?」
「なんとなく、気分だったから」
「・・・ふーん」
「手、洗ってこい。もう少しで出来るから」
兄はポンポンと二回私の頭に手を置くとまた鍋に顔を向けた。
「はーい」と軽い返事を返して、私は言われたように洗面所に向かう。
私の兄、立花 星夜は株式の会社で働く会社員。
一応常務らしい。
星夜兄のいう事だから、本当かどうか分からないが。