花には水を






「…はよ」




大きなあくびをして階段から降りてきた聖夜兄を横目にみると私はコンロの火を消した。




「おはよ、ちゃんと起きれたんだね」



「…おう」



フライパンを片手に持って白い皿の上に目玉焼きを乗せた。



まだ眠たそうに欠伸をする聖夜兄は抜けたようにネクタイを締めている。




結局帰ってきたのは朝の一時くらい。






静かに扉を開ける音が聞こえ、気を使うように部屋に入っていく聖夜兄を私は自分の部屋から聞いていた。






「大丈夫?」



コトンと音をたて目玉焼きなどが乗った皿をテーブルの上に置きながら心配そうに聞く。





すると、聖夜兄の手がクシャっと私の髪を崩した。



「余裕ですよ、それよりおまえの方が大丈夫ですかー?」




ハハっと笑いそう言うと、用意された朝食の前に座って「いただきます」と手を合した。





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