花には水を




瑞穂の外面とかじゃなくて、内面が好きになってあげられる女子がいればいいのに。



やたら、瑞穂に接してくる女子は大抵瑞穂の顔目当てだし。




瑞穂の格好いい部分とかやさしい部分とか可愛いって思う部分とかは一番内面にあるんだから。




「そういや、あれから木立となんか話した?」






机に肘をついて瑞穂は真剣な顔で私を見ていった。




「直接話してはないけど…」




言葉を濁らせる私に、困ったようにふっと笑った瑞穂。



瑞穂の手が私の頭の上に置かれ、ポンポンと跳ねた。




「大丈夫とか、簡単には言えないけど。灯の正しいと思った事をしたらいいと思う。…好きとか、そういう気持ちがあるんなら真剣に相手にぶつかれよ」




優しそうに笑う、その顔が一瞬父さんを思わせた。




泣いてた私に父さんはこんな風に優しい顔で笑って慰めてくれた。





似てたからかな。




知らない間に、もうかたっぽの瑞穂の手をぎゅっと握ってた。






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