花には水を



肩をつかれて、М子の顔からやっと我にかえった。



「あ、ごめん。聞いてなかった」



みるみるうちに顔が赤くなる、М子たち。


「ふざけないで!」



いや、ふざけてない。


「何の用?М子さん」



ただ、普通に名前を呼んだつもり。



そのつもりだったんだけど…。



「はあ!?М子ですって?」



明らかにお怒りモード…。



あ…名前違ったのか…。



だって、あんまり絡むことないからクラスの名前とかはっきり覚えてないし。



「え、えみこ…落ち着いて…」



周りの女子が、肩に手を置くと彼女はそれを勢い良く払いのけた。



あ!えみこか!




「瑞穂くんに近づくなっていってんの!あんたみたいな、性格悪くて可愛くもない女が格好いい瑞穂くんの周りチョロチョロしてたら品が下がんのよ!」




のぼせたように、私の左肩を掴んで壁に叩きつけたえみこ。






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