花には水を



ハッとして、私は慌ててまた下手な笑顔を見せた。





瑞穂の手から逃げるように、一歩後ずさりをしてそれでも瑞穂から顔を逸らさずに笑い続ける。





「・・・灯?」




二度目、彼から呼ばれた時私はいつの間にか教室を飛びでていた。






廊下に出ている、人を掻き分けて全速力で。





なんでだろう?






なんで?





さっき、さっきまで瑞穂の優しさが嬉しかった。




瑞穂になら何をされても嫌だなんて感じた事は無かったのに・・・。









最低だ。





きっと私は、瑞穂を傷つけた。







< 87 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop