ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
慎司さんと杉下さんが暖簾をくぐって店に入って来た。

私が小さく手を振ると、慎司さんは私を見つけてニコッと笑ってくれた。

うーん、慎司さんの笑顔は何度見ても素敵…!

「ちょっとノア…え? 阿部さん? と、杉下さんがその二人?」

「うん、そうだよ」


「あれ? 佐久間さん、と…」

「本庄です。本庄由佳里」

「あ、由佳里ちゃん。阿部さん、待ち合わせの二人って…」

「そういう事だ」

「ヤッター! じゃあ、よろしくね?」

「おまえはこっち」

「え、そんなあ…」

私の隣に座ろうとした杉下さんは、慎司さんに腕をぐいっと引かれて由佳里の隣に座らされた。

「私の隣じゃ不服ですか?」

「そ、そんな事はないよ、由美子ちゃん」

「由佳里です」

「あ、ごめん、由佳里ちゃん」
< 208 / 210 >

この作品をシェア

pagetop