ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
「いやいや、礼には及ばんよ。私がいる限り、購入するのは君の会社から、と決めているからね」

「ありがとうございます」

「ところで、うちの担当はこちらのお嬢さん…佐久間望愛さんに交代、なのかな?」

「まだ決めてはおりませんが、そうなる可能性は高いかと…」

「うむ。君のような優秀な営業マンが、うち程度の会社の担当ではもったいないからな?」

「いいえ、そんな考えは全くございません」

「そうか? まあ、いいだろう。ところで、佐久間さんはこっちの方はどうなのかね?」

こっち?

鈴木さんはグラスで何かを飲む仕種をしていた。ああ、お酒の事か…

「お付き合い程度でしたら、まあ…」

と私は答えた。本当は、お酒は大好きなんだけどね。
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