ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
「あ、分かった。この間の接待で何かやらかして、お酒はもう懲り懲り、とかでしょ?」

「ん…鋭いけど、ブー」

「どういう事?」

「接待で失敗したのは確かだけど、それが理由じゃないの」

「え、失敗したの!? なんでなんで?」

「それはちょっと言えないの。悪いけど…」

接待の夜の事は、阿部さんから二人の秘密にしようと言われてるし、下手に話すと勘のいい由佳里のことだから、私の過去に触れる事になると思った。

「企業秘密?」

「まあ、そんなところ」

「そっか…。じゃあ聞かない。となると、何で飲まないの? 具合が悪いの?」

「実はそうなの。この頃動悸とか、息切れって言うのかなあ、胸が苦しくなったりするの」
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