〔完〕あなたと過ごす季節
「どうするの、咲良?」

「・・・・・・。」


咲良に助けを求めるも、無視される。

あーあ。このままじゃ最優秀賞どころか優秀賞も取れないよ。

せっかくクラスマッチ優勝したんだから、2冠達成したかったな・・・。

そんなことを考えながらため息をつく。

それさえも教室のざわめきにかき消されてしまう。


「私じゃなくて他の人を選ぶべきだったよ。」


隣にいる咲良を見上げながら言う。

「・・・私なんかがやることじゃないし、やっぱり私は役立たずなんだから。」

無意識のうちに呟いていた。

バンッッ!!

教室に大きな音が鳴り響いた。

何の音??
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