〔完〕あなたと過ごす季節
「今日はありがとうね、咲良。」


練習が終わった後咲良と後片付けをしていた。


「ん?別にいいよ。俺が無理矢理お前を指名したんだから。そのくらいはしないと。」


キーボードをよいしょ、と棚の上にあげながら言った。


「・・・それに、お前の悲しむカオみたくなかったし・・・。」


ボソッと何か呟いたみたいだけど、私には聞こえなかった。
< 49 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop