〔完〕あなたと過ごす季節
けど、咲良は私の頭を自分の胸に押しつけた。

一瞬だけ見えた咲良の顔は赤く染まっていた。

しばらく抱き合った後、咲良は私の耳元に顔を近づけ、


「…ずっと一緒にいような、桜。」


そう静かに囁いた。
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