〔完〕あなたと過ごす季節
高っ!!


「どした?」


私の後から涼が隣にやって来た。


「えっ、何でもないよ!!」


このネックレスが欲しいなんて言えるわけない。


「ふーん、そう。じゃ、次の店行こ。」

「うん。」


そう言ってショーケースから離れたものの、私はあのネックレスのことばかり考えていた。
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