夜中散歩
「やっぱ寒いなー・・・」
学校が終わった私は、学校から少し離れた場所からタクシーを呼んで駅へと向かっていた。
12月中旬だというのに、もう街はすっかりクリスマスムードが漂う。
寒さはピークを迎えて制服のスカートなんか履いてられないというほど。
だけど店へと出れば足も出して、肩も出した服を着る。
そういえばボーイの庄司くんが今日から店にヒーターを出すとか言ってた気がする。
それを聞いて私と由梨は、あのキラッキラの店内にヒーターを出すのはどうかと騒いだものだった。
駅へ着くとまずは銀行へと向かう。
10・・・
11・・・
12・・・
13・・・
13万。
そこまであると、なかなか茶封筒の厚みも増す。
「コレで正月までは持つでしょ」
母親の口座に10万円を振り込む。
あとは、おばさんに。
私のことをいつも気にかけてくれるおばさんには毎月忘れずにお金を振り込んでいる。
たまに会う度に「満月ちゃん、もうお金はいらないよ」って言うんだけど。
事情を察して母親に私の居場所を言わないおばさんへの、せめてもの恩返しだった。
振込みが終わると、ロッカールームから荷物を出し、化粧室へと向かう。
これからお客さんとの同伴出勤がある。
トイレに入って床にビニール袋を敷いて、そこで着替える。
何度もこんなことを繰り返していると慣れていってしまう。
出勤用のメイクをして、髪は軽くアレンジ。
学校が終わった私は、学校から少し離れた場所からタクシーを呼んで駅へと向かっていた。
12月中旬だというのに、もう街はすっかりクリスマスムードが漂う。
寒さはピークを迎えて制服のスカートなんか履いてられないというほど。
だけど店へと出れば足も出して、肩も出した服を着る。
そういえばボーイの庄司くんが今日から店にヒーターを出すとか言ってた気がする。
それを聞いて私と由梨は、あのキラッキラの店内にヒーターを出すのはどうかと騒いだものだった。
駅へ着くとまずは銀行へと向かう。
10・・・
11・・・
12・・・
13・・・
13万。
そこまであると、なかなか茶封筒の厚みも増す。
「コレで正月までは持つでしょ」
母親の口座に10万円を振り込む。
あとは、おばさんに。
私のことをいつも気にかけてくれるおばさんには毎月忘れずにお金を振り込んでいる。
たまに会う度に「満月ちゃん、もうお金はいらないよ」って言うんだけど。
事情を察して母親に私の居場所を言わないおばさんへの、せめてもの恩返しだった。
振込みが終わると、ロッカールームから荷物を出し、化粧室へと向かう。
これからお客さんとの同伴出勤がある。
トイレに入って床にビニール袋を敷いて、そこで着替える。
何度もこんなことを繰り返していると慣れていってしまう。
出勤用のメイクをして、髪は軽くアレンジ。