キミがいた証



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「ん…」




私は静かに目を覚ました。




側にはお兄ちゃんがいた。




けれどお兄ちゃんは私が起きたことに気付いていない。




天井を見ると、ここが家じゃないことがわかった。




病室だ…




知らぬ間に、涙が溢れていた。




「…クッ…っ…」




静かな病室に、お兄ちゃんの泣き声が聞こえた。




ふと、現実に戻される。




夢じゃない、と。





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