もてる恋

▽部屋

「うをっ…」


汚いことはないと思うが、


花の香りの香水の匂いが飛び交ってる。


ベッドの近くには大好きなキャラクターの


ぬいぐるみやカーペットの数々。


男子には臭く感じるだろうし、


ピンクだらけで目が眩むのだろう。


勇人君、かっこいいから普通の男子とは


違うと思ってた。


でも……

「勇人君、普通の男子なんだね。」


「何言ってんだよ!俺、普通じゃねーのかよ!」


勇人君は笑ってる。


かっこいい。


「女っぽい部屋だな!」


なんか、うれしい。


勇人君のことじっとみてた。


「女っぽいって!、あの、女だと思ってなかった


わけじゃなくて、


なんか女の部屋ってこんなんなんだな~みたいな感じで!…」


「わかってるって~」


勇人君は焦ってた。


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