もてる恋
「あ…ありがとう!」


勇人君、喜んでた。


このときの笑顔、忘れない。


今までで一番心に残ったことなのかもってくらい


頭にインプットされてる。



─────


私は友達にさっそく教えた。


「勇人君に、告られた…」


「はぁ!?何いってんのぉ?夢の話?」


「いや、現実」


「はははっ!夢だってぇ、稲田って本村さんと付き合ってんでしょ?」


勇人君は、学校のマドンナの人としょっちゅう噂が流れる。


クラス、学年、先輩とまでも。


それはマドンナの人から告白されただけで、


勇人君は断ったらしい。


「ほんとなの!…夢かと…思ったんだけど;」


「もういいって~稲田~、優香に告ってないよねぇ~?」



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