君に声が届くなら
第2章






「 …−っ……ス−っ? 」




 気がついたら心配そうな萌恵の顔が
 目の前にあった。




 ………あの日から…




 …逞が…死んで、一週間が経っていた




 今でも、まだ鮮明に思い出せるほど
 衝撃的だった。




 あの時、庇ってくれた背中と
 わたしが、殺したという現実を






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