【続】 deepdeepdeep 夜の帝王との秘密な関係~わたしは生徒で、彼は先生で~
変わり果てたお父さんの姿に、言葉が出なかった。
髪は真っ白に近く薄くなっている。
頬もだいぶんコケテいて、見た目からも痩せた事ははっきり分かる。
ちょっと大きいかな・・・。
わたしは、紙袋の中のプレゼントを取り出した。
「お・・・お父さん・・・。」
声が震える。
「聖也か・・・。 聖也ぁ・・・。」
お父さんが両手を前に出す。
「お父さん??? もしかして・・・目が・・・」
「どこなんだ。 聖也・・・。聖也。」
声のする方に一生懸命手を伸ばすお父さん。
わたしは、何も迷わずその両手を握りしめた。
痩せて、骨と皮だけの手。
まだ、1年もたってないのにね。
お父さんはまるで廃人だった。