彼女の日記〜きみを忘れない〜
「何やってるって・・・仕方ないだろう、できたんだから。」
そう言って、藤谷は、またうどんを食べ始める。いつもと変わらない、その態度に腹が立った。
「・・仕方ないから結婚するのか?」
藤谷は、食べる動作を止め、は?という顔で俺を見る。
その顔が、俺には関係ない、まるで他人事のような、そんな顔に見えた。
「そんなんで、彼女を幸せに出来るのかよ・・・。」
「・・・和樹?」
「そんな気持ちで、彼女を幸せに出来るのかって聞いてんだよ!」