Kiss★恐怖症
そんなことを考えているときだった。


―コンコンッ


部屋のドアがノックされた。


俺はそのままの状態で。


「勝手にどーぞ」


するとドアがゆっくり開いた。


「直ちゃん…いつも冷たいよね―…」


そう。


兄貴の樹。


申し訳なさそうな雰囲気を醸し出しているように見える。


が、実際はそうでもない。


それが、兄貴の本性だ。


可愛い顔して―…という言葉の象徴みたいな人。


「何?」


俺は体を起こす。


「星蘭ちゃん、本当に大丈夫だった?」


ちょこまか歩いて、俺の机のイスに座る。


「別に何も…あ、子供扱いしてごめんなさいだってさ」


「いいのに―…子供扱いなんていつものことだからねっ」


星蘭ちゃん律儀ーっ、そう言いながらくるくると椅子と一緒に回る。






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