Kiss★恐怖症
「星蘭はさ。治したいんでしょ?」


「うん!それはね!決心したはずなのに、怖い自分がいて」


この歳になって情けないよね、なんて無理矢理笑う。


星蘭は治したい。


その気持ち、決心は伝わってくる。


でもさ。


トラウマとか怖いものなんて誰もが持っている。


それは仕方のないこと。


だから、私は。


「これは私の勝手な意見だけど」


「うん」


「怖いなら…無理矢理治す必要なんてないと思うよ」


「え!?」


驚いた顔で私を見る。


そりゃ驚くでしょう。


決心したって言ってるとこに釘を刺したようなもの。


「だって、キスが出来なくたって星蘭は星蘭でしょ?」


にこっと星蘭に向かって笑う。


そう。


確かに、治すって言った神谷くんは、星蘭にとっては特別な存在。


だけど、治せないって星蘭が言うなら。


神谷くんも納得してくれるはず―…。





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