Kiss★恐怖症
ちょっと黙りこんだ星蘭だったが。


喋り出すまで、それほど時間はかからなかった。


「ありがとう、莉子」


「ん。なら治「でも!私は治すから」


星蘭は私の言葉を遮った。


「治すって決めた。もう、人をガッカリさせるのは嫌だから…」


「星蘭―…」


そう言った星蘭は。


なんだかとても。


――切なそうだった。


「とりあえずね!私、治すって決めたからには、治すんだ」


星蘭は星蘭なりに、決心したんだね。


うん、伝わったよ。


十分伝わった。


「星蘭がそこまで決心したなら、私は勿論応援するし、協力する」


「莉子―…ありがとうね」


にこっと笑い合う私たち。


……ん、あれ?


なんか忘れてるような―…。


場所はもう駅前。


そんなときだった。


「あ、発見」


そう発した男が、車にもたれながら、こちらを向いていた。





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