Kiss★恐怖症
「ちょっと私、トイレ行っくるね」


そう言いながら、立ち上がる星蘭。


…ちょっと待って。


じゃあ、この子と2人っきりになるじゃん!!


「わ、私も一緒に行く!」


「莉子もー?」


私はうんうんと首をもうスピードでふっていたとき。


春樹くんが。


「莉子さんは俺とお喋りしとくから、星蘭さん行ってきなよ」


私は反射的に春樹くんをキッと睨む。


ちょっとお前、空気読め―――っ!!


結局、星蘭は私を残したまま行ってしまった。


ゆっくりイスへと腰を下ろす。


呼吸を整え。


「あのさ」


「どーせ、兄貴になんか言われてきたんでしょ」


「……は?」


ストローでジュースを飲む春樹くん。


その仕草は、年下だと感じた。


「だってさ、俺見た瞬間逃げたよね?」


へえ~あの兄貴がここまでね、と一人で何かに感心。


神谷くん。


すみませんが。


相手にバレてしまったようです―…。





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