Kiss★恐怖症
「私たちは、もう3年前の話。別れようって言ったのはそっちなんだから、ちょっとは気を使ってよね…」
中学3年の春休み。
私たちは、別れた。
理由は、もちろん。
…キス恐怖症でね…。
別れる前に、高校受験が終わっていた。
だから、最悪なことに同じ学校。
顔も見たくなかったのに。
話したくもなかった。
クラスも違い、校舎も違っていたのが不幸中の幸い。
だって。
…だってね。
――私は、こいつのせいで恋に臆病になったんだから。
私、今どんな顔してるんだろう。
怒ってる?
悲しんでる?
ううん。
とっても切ない。
多分、そんな顔をしてる。
別れたけど、これでも政也のこと好きだったんだから。
今は、キスできない女には価値がないと思ってる、ただの女たらしにしか見えないけどね。
中学3年の春休み。
私たちは、別れた。
理由は、もちろん。
…キス恐怖症でね…。
別れる前に、高校受験が終わっていた。
だから、最悪なことに同じ学校。
顔も見たくなかったのに。
話したくもなかった。
クラスも違い、校舎も違っていたのが不幸中の幸い。
だって。
…だってね。
――私は、こいつのせいで恋に臆病になったんだから。
私、今どんな顔してるんだろう。
怒ってる?
悲しんでる?
ううん。
とっても切ない。
多分、そんな顔をしてる。
別れたけど、これでも政也のこと好きだったんだから。
今は、キスできない女には価値がないと思ってる、ただの女たらしにしか見えないけどね。