懺悔録
Sign
雪が街に降り積もる
今日は天使が舞い降りて
みんなに小さな幸せをくれる
鐘が鳴る
キミとボクとのSign

ボクはキミと別れた日を忘れない
白い部屋のベッドで
窓の外をずっと見ていたキミ
外の世界に憧れていたね
ボクが会いに行くと
ボクの好きな微笑みをくれた
だからボクはキミの憧れている外の世界の話をする
キミは瞳を輝かせて
まるで子供のように無邪気に笑う
ボクはその笑顔が好きだった

いつものように
キミのいる塀の中の白い部屋に行くと
キミは青い顔をして目をつむっていた
どうして周りの人が泣き叫んでいるのか
ボクには解らなかった
ボクはキミの手を握りキミを呼んだ
キミが微笑んだように見えたのは
ボクの気のせいなのかな
そのままキミはソラにイッテしまった

今日は天使が舞い降りて全ての人に小さな幸せをくれる
鐘が鳴る
鐘が鳴り終わらないうちにボクはチャペルへ急ぐ
チャペルにはキミがいる
ボクの大好きな笑顔のキミ
ボクはキミの好きな外の世界の話をする
キミは子供のようにはしゃいで聞いている
鐘が鳴り終わるとキミは消える
天使のくれる僅かな時間
キミが笑顔でいてくれるからいいけれど
ボクがキミに伝えたいのは外の世界の話じゃないんだ

キミを愛してる

ボクがキミに伝えたい本当のメッセージ
< 10 / 13 >

この作品をシェア

pagetop