Spring wind〜大切な日〜


『なぁ、西野。 こんな事、今言うのはおかしいと思うんだけど………。』


「何〜?何でも言ってよ!!」


あたしは、さっきの事が恥ずかしくなり

おかしいテンションで小川に言った。



『んじゃ、言う。
……………西野の事が好きです。 良かったら俺とつき合ってください。』



あたしの中で時間が止まった感じがした。


目の前にいるのは、あたしの好きな人。

その人の口から聞こえた言葉。


何が起こったのか理解出来ない

あたしの頭の中。


知らぬ間に、目に涙が溢れてくる。



「………………はいっ!!」



目に溜まっていた涙が
ポロポロと落ちていきながら

春風が吹き、桜の花びらが舞う季節


あたしは小川とつき合うことになった。


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