ゴスロリ彼女のキスの味


「ああ」

 おれはなんとかごかまそうと頭を掻くが、ゼロを助けてくれた負い目もあって横からの視線を無視できない。


「蜜姫の下の名前はレイ(零)じゃなくてゼロと読むんだ」


「ゼロ?変わった名前ね」


 “そうだね”と相槌を打てばゼロを馬鹿にしたような感じになるし“両親共に作家さんで、変わった名前を付けられたそうだよ”などと余計な補足をするとただのお喋り男になってしまう。


「倉吉は零から具体的に何があったのか聞いてるか?」

 おれは話しの矛先を変えた。

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